国際日本セクションの紹介

「国際セクション」とはフランス国民教育省が、各国と設置する高度な言語教育をダブルカリキュラムで行うインターナショナル・セクションです。その中の日本語科に当たる「国際日本セクション」は、文部科学省との二国間教育協力協定の枠組みで設置されています。

当校の国際セクションでの学びは
高校卒業時に「フランス国際バカロレア(BFI)」受験できる水準を目指したカリキュラムです

国際日本セクション(SIJ : Section Internationale Japonaise)とは、日本の文部科学省とフランスの国民教育省との間で、2017年11月3日に締結された合意に基づき、フランスの公立校に設置される日本語教育機関です。

  1. 具体的には:
    フランスに住む生徒・児童が、就学する公立校内におけるフランス語での正規科目履修時間内で、日本語教育を受けることができます。(2025-26年度、当校初等部実績は週3時間)
  2. 日本語を言語として学ぶだけでなく、日本社会・日本文化という視点も重視しながら総体的に学ぶカリキュラムを履修することができます。
  3. 中学校・高等学校では国語に加え、社会科(世界史・日本史・地理)、世界の知識(CDM、高校のみ)の授業を日本語で履修します。生徒が日本語を使って様々な知識を獲得するだけではなく、小論文の作成と口頭発表を通じて、批判的思考・論理的思考を養うことができます。
  4. 国際日本セクションの教育課程では、中学校卒業時に高度なバイリンガルであることをフランス国が認定する特別な国家ディプロム「DNBI国際オプション」(Diplôme National du Brevet - option internationale)を取得することができます。そしてこの「DNBI国際オプション」は、高校進学時に「フランス国際バカロレア(BFI=Baccalauréat Français International)」クラスへ入学を目指せる水準のディプロムです。
  5. フランス国による認定が得られるディプロム「DNBI国際オプション」と「フランス国際バカロレアBFI」は、日本帰国時にそれぞれ中学校・高等学校の卒業資格として認められます。また、日本セクションBFIは、文部科学省と仏国民教育省による国際協力の枠組みによって母語レベルのバイリンガル教育と認められているため、日本及びフランスの高等教育機関への進学が容易になります。

当校の国際セクションのカリキュラムは、幼稚部からの積み重ねにより、海外では難しい高いレベルの日本語の学びを可能にし、子どもの世界を広げます。

クルブヴォワ市国際日本セクションの7つの特長

  1. こどもを第一に
  2. 日本語を学ぶのではなく、日本語で学ぶ
  3. 努力と学びが形になる
  4. 国際オプション教育校=日仏二国間教育協定
  5. 考える力を培う「学び」と「体験」
  6. アイデンティティと自己肯定
  7. 保護者と学校はお子様を支える両輪 

日本語を学ぶのではなく、日本語で学ぶ 

A - 正規カリキュラムの時間割内で学ぶ「国語」

  • 文科省学習指導要綱
  • 母語レベル
  • 日本語がすでに耳で理解できる子ども
  • 日本人教師による授業
  • 日本の同年齢と同じ教科書
  • 少人数制の恵まれた学習環境
      =発言機会が多い 
      →発話力の伸びが期待 

B - 幼稚園年少からの一貫教育 

  • 読み書きが本格化する前に、日本語で活動する喜びを経験。
  • 文化活動・行事を通じて、言語への関心を育む。
  • バイリンガルプログラムの学習リズムを身につける。

C - 全員が「フルタイム生(内部生)」

  • 日本セクションの全員が、同じ学校に通学。
  • フランス語共通クラスも日本語も共に学ぶ。
  • エクステルネ生(外部生)として学校を行き来する必要なし。